一般葬や家族葬の定義は?葬儀の種類について解説!

一般葬や家族葬の定義は?葬儀の種類について解説!

家族葬などさまざまなスタイルが誕生している葬儀。

一般的な葬儀形態も「一般葬」と呼ばれるようになりました。

しかし、一般葬や家族葬、そのほかの葬儀について内容が曖昧な方もいるでしょう。

そこで今回は、一般葬や家族葬、そのほかの葬儀について詳しくご紹介します。

「負担の少ない葬儀を」と考えている方は要チェックです。

こんな方におすすめの記事です▼

一般葬や家族葬以外の種類について知りたい
体力的な負担を減らしたい
金銭的な負担を減らしたい
葬儀の種類について全体的に知っておきたい

葬儀の種類は主に7つ!

故人を偲ぶ儀式の葬儀にはいくつか種類があります。

主な種類は以下の7つです。

1.一般葬
2.家族葬
3.一日葬
4.直葬(火葬式)
5.社葬
6.市民葬(福祉葬)
7.生前葬


スタンダードなのは一般葬ですが、近年では小規模の家族葬も主流になりつつあります。

故人の遺志を尊重した直葬や生前葬もあり、遺族としては混乱することもあるでしょう。

下記で7つの葬儀の種類について詳しく解説していきます。

一般葬とは?

一般葬とは、古くからの慣習を大切にした葬儀形態です。

お通夜からはじまり、葬儀後に火葬が執り行われます。

一般葬のお通夜は、葬儀に参列しない方や、近所の方など親しい方に限らず故人と生前に親交があった方も参列可能です。

葬儀も人数制限などは設けておらず、参列者が30人以上を超える場合もあるため、精進落としなどの会食費や返礼品の金額も自然と多く必要になるでしょう。

遺族は多くの方を迎えるため、心身ともに大変な思いをするかもしれません。

しかし、多くの方が故人との最後を迎えられる葬儀形式でもあります。

家族葬とは?

家族葬とは、30人未満の小規模で故人を偲ぶ葬儀です。

家族葬とは呼ぶものの、参列者は家族や親族だけでなく深い親交のあった友人や知人などが参列しても問題ありません。

反対に、関わりが少なかった遠い親族などは参列をお願いしないケースもあります。

故に「親族なのになぜ呼んでくれなかったのか」などといったトラブルに発展することも考えられるでしょう。

しかし、小規模であり参列の人数も把握できるため、食事や返礼品の数などもあらかじめ明確といったメリットもあります。

なかには、香典を遠慮したり食事ではなく軽食を用意して対応することもでき、慣習に囚われることなく柔軟に決められる葬儀です。

喪主や遺族の金銭的・体力的な負担が少ないのも大きなメリットのひとつでしょう。

また、家族葬は近年主流になりつつある葬儀形式のひとつですので、理解されやすくなっています。

「身近な人たちと穏やかな最後を」といった故人の遺志を取り込むのにも最適な葬儀形式です。

一日葬とは?

一日葬とは、お通夜がなく葬儀と火葬だけを行い一日で葬儀を終えます。

お通夜がないため、喪主や遺族は葬儀だけに集中することができ負担も最小限です。

喪主が高齢な場合や、参列者の予定が合わない場合に選ばれることが多いでしょう。

しかし、先祖代々お世話になっている菩提寺がある場合は、一日葬を希望している旨を伝え、許可を得る必要があります。

お通夜から慣習を大切にしている場合は、一日葬を許可していない場合もあるため菩提寺がある場合はトラブルを防ぐためにも必ず相談しましょう。

直葬(火葬式)とは?

お通夜や葬儀を行わず、火葬前の短時間でお別れをしてそのまま火葬を行う葬儀を直葬と言います。

火葬式とも呼ばれ、喪主や遺族の金銭・体力的な負担が小さいのがメリットです。

故人が負担を考えて、直葬を希望する場合もあるでしょう。

しかし、民営斎場のなかには対応していない葬儀社もあるため事前に確認しておきましょう。

また、一日葬同様に菩提寺がある場合は許可を得る必要があります。

※福祉セレモニー春日部ホールでは直葬にも対応しています!

社葬とは?

団体葬とも言われる社葬は、企業や団体が主催して行う葬儀のことで、企業の重役が逝去された場合に執り行われるのが一般的です。

一般葬や家族葬を終えたあと、1ヶ月〜2ヶ月を目安に執り行われますが、家族が執り行う葬儀と社葬を一緒に行う「合同葬」が採用される場合もあります。

合同葬の場合には、故人が亡くなってから1〜2週間で執り行うのが一般的です。

参列者が数百人を超えることもある社葬は、ホテルや企業が所有している施設などを利用する場合も少なくありません。

しかし、参列者が数十人など小規模の社葬もあり、規模は大小さまざまです。

市民葬・福祉葬とは?

市民葬・福祉葬とは、その名のとおり自治体が行っている葬儀サービスを利用したものです。

それぞれの自治体が住民のために葬儀社と連携して用意しているため、全体的な葬儀費用が抑えられます。

市民葬のなかに一般葬や家族葬、一日葬などの種類が含まれているイメージです。

故人または喪主が住んでいる自治体の市民葬を利用できるため、価格帯もチェックしやすいでしょう。

市民葬は費用を安く抑えることができますが、必要最低限のプランである場合も多いです。

理想的な葬儀のためにオプションを追加して、「思っていたよりも費用がかかった」と感じる方もいるでしょう。

※福祉セレモニー春日部ホールは『市民プラン』をご用意しています!

生前葬とは?

「終活」という言葉に馴染みが出てきた現代では、生前に本人が喪主となり葬儀を行うのが生前葬を行う選択肢も出てきました。

本人の希望によって選ばれることがほとんどで、お世話になった方にお礼やお別れが直接言えるといったメリットがあります。

ワイワイとたのしむだけの会食ではなく、お別れの場として行われるため本人も参列す側も思い出話を中心に穏やかな時間を過ごせるでしょう。

しかし、生前葬を執り行ったからといって、故人の逝去後に葬儀を執り行わないかというとそうもいかないのが現状です。

生前葬と一般葬を執り行うとなると、家族の負担や金銭的な負担が増えることも考えられます。

故人の遺志として、生前葬を執り行ったため、逝去後は直葬を希望する場合もあるでしょう。

故人の遺志を尊重した葬儀を選ぼう!

今回は、葬儀の種類を7つご紹介しました。

時代とともに葬儀の種類が増えていますが、新しい葬儀スタイルに抵抗がある方もいるでしょう。

一般葬を選ばない場合は、回避できるトラブルには事前に手を打っておく必要があります。

しかし、どの葬儀の種類にもメリット・デメリットはあるため、最後には故人の遺志と遺族の希望を尊重した葬儀スタイルを選びましょう。

【法要を解説】回忌のタイミングは?いつまで?お布施や会食は?

お通夜・葬儀は急なタイミングで訪れます。

バタバタと忙しなく葬儀の準備から火葬が終わり、一息つく頃には「法要の時期」なんてことも。

そのため、葬儀後の法要についても頭に入れておく必要があります。

はじめの法要は、命日から7日目と早いものです。

そこで今回は、法要のあれこれを解説していきます。

こんな方におすすめの記事▼

・法要の回数が何回か知りたい
・回忌のタイミングを知りたい
・法要にお布施や会食は必要か知りたい

そもそも法要とは?

法要とは、葬儀後に故人の魂を供養する行事のことです。

法事は仏教行事全般を指すため、法要は法事の一部ということになります。

法要には、忌日法要と年忌法要があり、忌日法要は亡くなってから四十九日(または百カ日)までの法要のことです。

一方の年忌法要は、定められた年の命日に行う供養を言います。

法要は何回忌ある?



先述したように法要には、忌日法要と年忌法要があります。

ここでは、忌日法要と年忌法要で執り行われる回数をそれぞれ解説します。

忌日法要は7回または8回以下

忌日法要が執り行われるのは、以下のタイミングです。

1.初七日(命日から7日目)
2.二七日(14日目)
3.三七日(21日目)
4.四七日(28日目)
5.五七日(35日目)
6.六七日(42日目)
7.四十九日(49日目)

故人の命日から7日目に執り行われるのが、はじめての法要「初七日」です。

命日から7日目に、故人は三途の川のほとりに到着されると言われています。

近年では葬儀の際に、「初七日」を済ませることも多いです。

「初七日」から7日後に「二七日」その7日後に「三七日」と7日ごとに法要が定められ、法要のもっとも重要な「四十九日(七七日)」で終わります。

四十九日以外は、省略されたり遺族や近い親族のみで執り行われることがほとんどです。

命日から100日目の百カ日法要も
四十九日で忌明けする場合が多いため、その後の「百カ日」を知らない方も多いでしょう。

命日から100日目に遺族は悲しみから解放されると言われています。

「百カ日」を入れると、忌日法要は計8回です。

年忌法要は最大13回

年忌法要は、以下の命日に執り行います。

1.一周忌(命日から1年)
2.三回忌(2年)
3.七回忌(6年)
4.十三回忌(12年)
5.十七回忌(16年)
6.二十三回忌(22年)
7.二十七回忌(26年)
8.三十三回忌(32年)
9.三十七回忌(36年)
10.四十三回忌(42年)
11.四十七回忌(46年)
12.五十回忌(49年)
13.百回忌(99年)

「一周忌」は、命日から1年経過した日に行われる大切な法要です。

遺族・親族・ご縁のあった方などを呼び執り行われます。

その後は、命日から3と7のつく年に執り行われ、「三回忌」は命日から2年後(3年目)です。

一周忌の翌年であるため、近年では執り行わない家庭も増えてきました。

また、三十三回忌または五十回忌で弔い上げとされることが多いです。

弔い上げまでの年忌法要が8回未満の場合も珍しくありません。

法要はいつまで?

先述法要の回数について解説しましたが、法要は「三十三回忌」をもって弔い上げとされることが多いです。

葬儀から32年目の法要が最後といえます。

「三十三回忌」までの大きな法要は「四十九日」と「一周忌」。

大きな法要以外は、近親者と僧侶で執り行われることがほとんどです。

各法要で会食は必要?

法事・法要の会食は「御斎(おとき)」と呼ばれます。

故人を懐かしむ時間であり、僧侶・参列者への感謝などの意味が込められた大切な食事です。

しかし、法要時の会食は必須ではありません。

もし会食を用意しない場合は、以下のような対応が考えられます。

・香典をいただく場合は引き物のなかにお弁当を含める
・香典をいただかずお弁当を用意しない場合は、会食がないその旨を案内状に記載する

会食を用意する場合は、葬儀の精進落としと同様にお祝いの食材である「伊勢海老」や「鯛」を避けましょう。

お料理の相場は一人前3,000円〜10,000円です。

また、僧侶が食事を辞退した場合や会食を行わない場合は御膳料をお渡しします。

お弁当を用意してお渡しする場合には、御膳料は不要です。

法要でもお布施は必要!渡し方は葬儀同様



お通夜・葬儀同様に法要でも、僧侶に対する感謝の印としてお布施を用意します。

法事・法要でのお布施の相場は、3万〜5万円です。

しかし、地域・宗派・規模によってはお布施も変わるため、事前に葬儀社や同じ地域・宗派に詳しい方に確認を取っておきましょう。

マナー違反・失礼のないよう準備する必要がありますね。

お布施の渡し方とタイミング

お布施を渡すタイミングは、事前にお寺へ足を運びお渡しするのが丁寧です。

しかし、事前に渡せない場合は、法要がはじまる前の挨拶時または法要・会食後にお渡ししましょう。

御膳料・御車代も一緒にお渡しする場合は、別々の封筒に用意します。

お渡しする際は、お布施がいちばん上にくるようにして3つの封筒を重ねて構いません。

お布施の渡し方は、以下の記事で解説しています。

葬儀のとき同様に直接手渡しするのではなく、お盆や袱紗の上にのせてお渡ししましょう。

法要の回数は多いが大きな法要は少ない



今回は法要について解説してきました。

忌日法要と年忌法要をすべて含めると30回以上です。

とても多く感じますが、大きな法要は四十九日と一周忌。

すべての法要を必ず執り行う必要はなく、遺族や親族の負担にならないように調整することが可能です。

「次はいつ行えば良いのだろう」と迷った際は、葬儀でお世話になった葬儀社に相談してみましょう。

葬儀社スタッフは、知識・経験から法要へのアドバイスをくれるはずです。

また、法要のお布施や御車代は必須なので忘れずに準備しておきましょう。

今さら聞けない葬儀 に関する用語|漢字と意味を解説!

今さら聞けない葬儀 に関する用語|漢字と意味を解説!

葬儀に関する用語は、日常生活では使うことのない特殊な言葉であることがほとんどです。

そのため、「漢字が読めない」「いつ使う言葉か分からない」などといったこともあるでしょう。

そこで今回は、お通夜・告別式(葬儀)・火葬・法要で使われる用語について解説します。

▼こんな方におすすめの記事▼

・葬儀に関する用語の漢字の読み方を知りたい方
・葬儀に関する用語の意味を知りたい方
・どんな言葉があるのか知っておきたい方

葬儀用語の基礎10選!

はじめに葬儀や法要でよく使われる、基本的な用語を10つピックアップしました。

基礎的な用語ですが、今一度チェックしておきましょう。

1.焼香(しょうこう)
2.線香(せんこう)
3.読経(どきょう)
4.お布施(おふせ)
5.袱紗(ふくさ)
6.忌み言葉(いみことば)
7.喪主(もしゅ)
8.香典(こうでん)
9.香典返し(こうでんがえし)
10.弔問(ちょうもん)

焼香(しょうこう)


「焼香」とは、お通夜や葬儀の際に、細かく砕いたお香をひとつまみ掴み、目や額に高さまでささげ、香炉に落として焚くこと行いのことです。

回数や作法は、宗派によって異なります。

線香(せんこう)


「線香」は、焼香よりも馴染みが深く、線香に火を付けて香炉に立てて手を合わせることです。

焼香同様に本数や作法は、宗派によって異なります。

読経(どきょう)


「読経」とは、お通夜・葬儀・法要で僧侶がお経を読み上げることです。

お布施(おふせ)


「お布施」とは、お通夜・葬儀・法要で供養していただいた僧侶へのお礼として渡すお金のことです。

袱紗(ふくさ)


「袱紗」とは、結婚式などでも使われる金封を包む布のことです。

忌み言葉(いみことば)


「忌み言葉」とは、葬儀や結婚式などの儀式においてふさわしくない言葉のことです。

葬儀においては、不幸が重なると捉えられるため「再三」「次々」「益々」といった重ね言葉はタブーとされています。

喪主(もしゅ)


「喪主」とは、葬儀を執り行う中心の人物のことです。

一般的に、故人との関わりが一番近い人が喪主を務めます。

香典(こうでん)


現代の「香典」とは、御霊前にお供えするお金のことです。

むかしは、食料などを提供して葬儀の会食にかかる負担などを助け合っていたと言われています。

香典返し(こうでんがえし)


参列者からいただいたお金に対し、葬儀後にお礼として喪主・遺族からお品物を送ることを「香典返し」と言います。

受け取った香典の3分の1または、半分の額が香典返しの相場です。

弔問(ちょうもん)


「弔問」とは、故人の自宅または遺族の自宅を訪ねて、お悔やみを述べることです。

葬儀に参列できなかった方のなかには、線香をあげる方もいますが、これも弔問と呼びます。

逝去から通夜までに使う用語をチェック!

続いて、故人が亡くなった直後からお通夜・葬儀までに使う用語を集めてみました。

末期の水(まつごのみず)・死に水(しにみず)
枕直し(まくらなおし)
枕飾り(まくらかざり)
枕経(まくらぎょう)
枕飯(まくらめし)
湯灌(ゆかん)
旅支度(たびじたく)
仏衣(ぶつい・ぶつぎ)・死装束(しにしょうぞく)
納棺(のうかん)

末期の水(まつごのみず)・死に水(しにみず)



死亡が確認された後に、故人の口元へ水を運ぶ儀式を「末期の水」または「死に水」といいます。

「安らかに眠ってほしい」というような説のあるものです。

医師や病院の方から促されるかたちで行われるでしょう。

枕直し(まくらなおし)



「枕直し」とは、ご遺体を安置する際に頭を北・足元を南に向けて寝かせることです。

枕飾り(まくらかざり)



「枕飾り」とは、逝去してからお通夜や葬儀までの期間、安置する場所の枕元に用意する簡易的な祭壇のことです。

宗派や地域によって、内容は異なります。

枕経(まくらぎょう)



「枕経」とは、ご遺体を安置している場所の枕元でお経をあげることです。

枕元には枕飾りが置いてあります。

枕飯(まくらめし)



「枕飯」とは、故人が生前に使っていたお茶碗に炊いたお米を入れ、お箸をさしたものです。

故人最後の食事とされており、自宅で安置する場合は、葬儀・火葬日まで毎日お供えします。

湯灌(ゆかん)



「湯灌」はご遺体をぬるま湯で拭いて清めることです。

遺族が行う場合や、専門業者のスタッフが行う場合などさまざま。

湯灌が終わり、着付け、納棺といった流れで行われます。

旅支度(たびじたく)



「旅支度」とは、棺に収める前の準備です。

ご遺体を清めた後に、仏衣や足袋を着用させるなど棺に収める前に必要な支度を行います。

仏衣(ぶつい・ぶつぎ)・死装束(しにしょうぞく)



「仏衣」「死装束」とは、ご遺体に着せる白い着物のこと。

納棺(のうかん)



「納棺」はご遺体を清め、旅立つ準備を終えて棺に収めることをいいます。

お通夜で使う用語をチェック!

通夜振る舞い(つやぶるまい)



「通夜振る舞い」とは、お通夜の後に参列者や僧侶に向けた会食のことです。

大皿を分けて食べるスタイルが一般的でしょう。

仮通夜(かりつや)



参列者が訪れるお通夜の前に、遺族との時間を設けるための儀式が「仮通夜」。

本来の意味は「近親者で故人の体を見守る」というものでしたが、近年では執り行われないことも多いです。

告別式・葬儀で使う用語をチェック!

次に、告別式・葬儀で使う用語をチェックしていきましょう。

戒名(かいみょう)
位牌(いはい)
塔婆(とうば)
弔辞(ちょうじ)
弔事(ちょうじ)
弔電(ちょうでん)
供物(くもつ)・供花(きょうか・くげ)
会葬礼状(かいそうれいじょう)
御仏前(ごぶつぜん)・御霊前(ごれいぜん)
精進落とし(しょうじんおとし)

戒名(かいみょう)



「戒名」とは、仏の世界へと入ったことを意味する名前のことです。

本来は出家などにより、生前に受けるものでしたが今では「極楽浄土に行けるように」といった願いから故人に戒名を授けています。

位牌(いはい)



「位牌」とは、故人の戒名や命日が記されたものです。

故人の霊魂が宿る場所とも言われています。

塔婆(とうば)



「塔婆」とは、墓石の横からのぞく細長い木製の板のことで、仏の世界を表す文字が書かれています。

また、故人への手紙の役割を果たすため、供養のシンボルとも言われています。

弔辞(ちょうじ)



「弔辞」とは、告別式や葬儀で故人と生前親しい仲だった友人や知人が、別れを惜しむ言葉を述べることをさします。

喪主や遺族が、故人の遺志などから弔辞を依頼します。

弔事(ちょうじ)


「弔事」とは、葬儀などのお悔やみごとのことです。

反対を表す言葉は、結婚式などのお祝いごと「慶事」。

弔電(ちょうでん)



「弔電」とは、葬儀に参列できない方がお悔やみの気持ちを伝える電報のことです。

反対を表す言葉は、結婚式などに送る「祝電」。

供物(くもつ)・供花(きょうか・くげ)



「供物」とは、葬儀の際に故人や遺族へお悔やみの気持ちを表すために送るお供え物です。

果物・お香・ろうそく・花などが一般的で、供えるお花のことを「供花」といいます。

会葬礼状(かいそうれいじょう)



会葬とは、葬儀に参列することです。

そのため、「会葬礼状」とは会葬・香典・弔電・供花などのお礼状をさします。

御仏前(ごぶつぜん)・御霊前(ごれいぜん)



「御仏前」とは、文字通り仏の前のことで、成仏して仏になった故人に向けた言葉です。

「御霊前」とは、成仏する前の故人に向けているため、一般的に四十九日前に使います。

精進落とし(しょうじんおとし)



「精進落とし」とは、葬儀や火葬後・火葬中の会食のことをさします。

従来は、四十九日の忌明けに精進落としを食べていました。

【埼葛斎場】該当する市町村はどこ?低価格ならやっぱり埼葛斎場?

【埼葛斎場】該当する市町村はどこ?低価格ならやっぱり埼葛斎場?

お通夜・葬儀・火葬など故人を供養するには、専門業者にお願いすることが多く、お金もかかります。

故人とのお別れにお金を惜しみたくない気持ちと、少しでも低価格で執り行いたいという気持ちで葛藤する方もいるのではないでしょうか。

実際、低価格と言われる公営斎場でも、満足のいくお別れができるのが現状です。

そこで今回は、埼玉県にある埼葛斎場について解説していきます。

こんな方におすすめの記事▼

・埼葛斎場に該当する地域を知りたい
・埼葛斎場の概要についてかんたんに知りたい
・低価格は公営斎場だけなのか知りたい

埼葛斎場とは?

埼葛斎場とは、春日部市・蓮田市・白岡市・杉戸町の埼葛斎場組合が運営している斎場です。

斎場は、葬儀を執り行う場所・会場をさします。

春日部市・蓮田市・白岡市・杉戸町の3市1町の市民・町民は、公営斎場として埼葛斎場の利用が可能です。

【埼葛斎場の基本情報】

所在地 埼玉県春日部市内牧1431番地
アクセス ・東武伊勢崎線「北春日部駅」西口下車 タクシー約10分(徒歩約30分)
・東武伊勢崎線「春日部駅」西口下車 タクシー約20分(徒歩約50分)
・東武野田線「八木崎駅」下車 タクシー約10分(徒歩約24分)
・東武野田線「豊春駅」下車 タクシー約15分(徒歩約25分)
駐車場 普通乗用車70台、マイクロバス専用11台、車椅子利用者用4台
休場日 1月1日〜3日、友引の日

引用:埼葛斎場組合公式HP

埼葛斎場の特徴は?

埼葛斎場は春日部市に所在地を置いており、家族葬・一般葬・社葬まで幅広い形態の葬儀が執り行えます。

敷地内には葬儀場と火葬場を併設しているため、参列者の移動の負担も少ないのが特徴です。

マイクロバスの手配などの費用も軽減されるでしょう。

火葬炉は8基あり、小動物炉も1基用意されています。

小動物炉といっても10kg未満〜20kg以上まで対応しているため、「ペットの供養をしたい」という方も利用可能です。

小動物炉も組合市町内居住者料金が適用します。

公営斎場利用の注意点

埼玉には、埼葛斎場のほかにも15箇所を超える公営斎場があります。

運営している市町村でない地域に住んでいる方も利用できる斎場も多いです。

しかし、公営斎場であっても運営市町村以外の市民は、利用料金が異なります。

実際、埼葛斎場では式場利用料が組合市町内居住者に比べ、組合市町外居住者は2倍の価格でした。

火葬炉はもっと価格が上がり、組合市町内居住者と比べて6倍〜10倍。

そのため、火葬だけでも居住地にある公営斎場で執り行うのが良いでしょう。

春日部市・蓮田市・白岡市・杉戸町に在住している方で、公営斎場の低価格で利用したい方は、埼葛斎場にお問い合せしましょう。

公式サイトからWeb予約に注意!

埼葛斎場組合の公式ホームページでは、Web予約システムを導入しています。

スマホ版予約システムも用意されているので、パソコンの操作が苦手な方も安心です。

しかし、葬儀社に設営や準備などをお願いする場合は、個人での申し込みが不要な場合がほとんどです。

予約に迷った際は、お願いしている葬儀社に確認を取りましょう。

福祉セレモニー春日部ホールは低価格を実現!

春日部市に会場を置く、福祉セレモニー春日部ホールは民営斎場でありながら公営斎場での葬儀と同じ低価格のプランを用意しています。

公営斎場は低価格であることから「予約の取りにくさ」が課題です。

しかし、福祉セレモニーは民営斎場であるため、「穴場」と言えるでしょう。

公営・民営のこだわりがない方は、チェックしてみてください!

埼葛斎場・越谷市斎場の登録葬祭業者

これまで、埼葛斎場について解説しましたが、福祉セレモニーは埼葛斎場と越谷市斎場の登録葬祭業者です。

春日部市・蓮田市・白岡市・杉戸町に加え、越谷市・吉川市・松伏町民の居住者の要望に応じての対応を可能にしています。

福祉セレモニーで案内可能な斎場は以下のとおりです。

・福祉セレモニー春日部ホール
・浦和典礼会館
・埼葛斎場
・越谷市斎場

さいたま市在住の方におすすめの「浦和典礼会館」も案内可能。

福祉セレモニーは、埼玉県内6市2町の方のニーズに応えられる斎場と言えるでしょう。

低価格でもプラン内容は充実

「低価格を提示してもオプションで価格が上がるのでは?」と民営斎場の低価格に不信感を持つ方もいるのではないでしょうか。

そこで、ここでは福祉セレモニーのプラン内容をご紹介します。

福祉セレモニーでは、ほかではオプションで付ける必要のことが場合の多い「式場使用料」「安置料」「花祭壇料」も葬儀プランのなかにすべて含まれています。

病院から霊安室までの寝台車から、セレモニースタッフ、葬儀に必要な受付セットまで込み込みの価格なので安心です。

お見積り後に追加で請求することも、もちろんありません。

低価格なら埼葛斎場や福祉セレモニーが◎

埼葛斎場は、春日部市・蓮田市・白岡市・杉戸町の埼葛斎場組合が運営しています。

葬儀場と火葬場が併設されているため、移動の負担が少ないのが特徴です。

また、公営斎場ならではの価格も魅力のひとつではないでしょうか。

しかし、予約が取りづらいのが難点です。

そこでおすすめしたいのが、春日部市にある「福祉セレモニー春日部ホール」。

民営斎場でありながら、公営斎場と同じ低価格を実現しています。

埼葛斎場の登録葬祭業者であるため、埼葛斎場への案内も可能です。

気軽にお問い合わせしてみてください!

葬儀の受付はどんな仕事?受付挨拶に決まりはある?

葬儀の受付はどんな仕事?受付挨拶に決まりはある?



葬儀には、記帳をお願いしたり香典を受け取る受付が必要です。

喪主は当日も挨拶などで忙しいため、受付は親族や知人にお願いするのが主流。

そこで今回は、葬儀の受付について詳しく解説します。

「決まった挨拶はあるの?」といった疑問を解消しましょう。

▼こんな方におすすめの記事▼

・葬儀の受付の流れを知りたい方
・参列者への挨拶・受け答えを知りたい方
・受付の事前準備が知りたい方

葬儀の受付は誰がやる?

葬儀の受付は、一般的に親族や親族の関係者が行います。

そのため、喪主や遺族は受付の依頼をする必要があります。

逆に、葬儀の受付を依頼された親族や関係者は、快く引き受けましょう。

もし葬儀の受付に都合が合わない場合は、すぐにお断りの連絡を入れてください。

喪主や遺族も限られた時間のなかで、葬儀の準備を行っています。

はやめにお断りの連絡を入れて、負担のないようにしましょう。

喪主や遺族側も、候補を何人か決めておき万全の体制をとっておくと安心です。

葬儀の受付にはこんな人を!



「葬儀で故人へしっかりお別れをしたい」という方へ葬儀の受付のお願いをするのは酷な話です。

そこで受付をお願いする方は、遺族や近しい親族を避けた以下のような方を選ぶと良いでしょう。

・少し遠い親戚
・会社の同僚や友人
・受付代行業者

なかには「どうしても受付が見つからない」「お願いしづらい」という方もいるでしょう。

そこでおすすめなのが受付代行業者への依頼です。

葬儀プランに受付代行を用意している葬儀社もあります。

もし、オプションに記載されていない場合でも聞いてみることで、良い提案がもらえることもあるでしょう。

葬儀の受付の主な仕事は5つ!

葬儀の受付ですが、依頼する側・依頼される側どちらもしっかり仕事内容を把握しておきましょう。

仕事はそれほど複雑ではないので安心してください。

葬儀の流れを頭に入れておく



直接的な仕事ではありませんが、受付後のスムーズな案内を行うため葬儀の流れを把握しておくのも受付の仕事のひとつです。

実際、会場での参列者への案内は葬儀会社のスタッフがリードしてくれます。

しかし、時間と葬儀の流れを把握しておくことで参列者からの質問にもすぐに答えられるでしょう。

分からないことがあると、受付に尋ねる参列者も多いです。

また、お手洗いの場所など会場のかんたんな案内をできるようにしておくとより良いでしょう。

参列者から何を尋ねられても良いように、事前に会場のマップをもらっておくと安心です。

参列者への挨拶



葬儀当日は、先に会場へ足を運びほかの参列者をお迎えします。

受付に来られた参列者へは、「本日はご多用のなかお越しいただきありがとうございます」などこちらから挨拶しましょう。

「お忙しいなか」のほうが言いやすいと思いますが、「忙」の漢字には「亡」という文字が入っているため忌み言葉とされています。

決まった挨拶はありませんが「ご多用」で統一しておくと安心でしょう。

挨拶のさい、参列者から「心よりお悔やみ申し上げます」などのお悔やみの言葉をかけていただいた場合は、「ご丁寧に恐れ入ります」と返すのが正しいです。

参列者への挨拶



葬儀当日は、先に会場へ足を運びほかの参列者をお迎えします。

受付に来られた参列者へは、「本日はご多用のなかお越しいただきありがとうございます」などこちらから挨拶しましょう。

「お忙しいなか」のほうが言いやすいと思いますが、「忙」の漢字には「亡」という文字が入っているため忌み言葉とされています。

決まった挨拶はありませんが「ご多用」で統一しておくと安心でしょう。

挨拶のさい、参列者から「心よりお悔やみ申し上げます」などのお悔やみの言葉をかけていただいた場合は、「ご丁寧に恐れ入ります」と返すのが正しいです。

芳名帳に記帳してもらう



続いて「お名前とご住所をご記入ください」と芳名帳へ名前の記帳を促します。

その際、代理で参列された方へは香典を包んだ方(上司や夫)の名前を書き、上司の代理の場合は「代理」、夫の代理の場合は「内」と書いてもらいましょう。

香典返しを後日送る場合は、芳名帳の名前をもとに準備するため確実に記帳していただきます。

香典を受け取る



参列者が記帳を終えたら、丁寧に両手で香典を受け取ります。

受付をしている方は、香典を受け取り遺族へお渡しする仲介役のため「お預かりします」と言って受け取りましょう。

「頂戴いたします」は誤りです。

しかし、家族葬など小規模の葬儀では香典を遠慮していただく場合もあります。

その際は、「申し訳ありません。ご遺族の意志(故人の遺志)により、香典は辞退しております」などと、丁重にお断りしてください。

返礼品を渡す



葬儀の返礼品では、香典を頂いた方全員に同じ品をお渡しします。

葬儀の後にお渡しする場合もありますが、葬儀に参列しない方もいることを考えると、受付時に対応するのが良いでしょう。

葬儀前に遺族と相談しておくことをチェック!

受付は遺族から信頼された方が行う仕事です。

しかし、遺族との考えが一致していないと後々遺族や参列者とのトラブルに発展してしまう可能性があります。

トラブルを防ぐためにも、事前に遺族と打ち合わせしておきましょう。

ここでは、葬儀前に遺族と相談しておくことを3つご紹介します。

香典を開けてチェックするのは受付?



受付では、香典を受け取った後にチェック・記録する会計係をおく場合があります。

「香典の中身は遺族側でチェックしたい」という場合には、香典の受け取りだけをお願いしましょう。

「会計もお願いしたい」という場合には、遺族側が現金を入れる袋などを用意し、受付の負担にならないように準備します。

香典の受け取りの対応



香典を辞退している葬儀の場合も、「香典返しはいらないから受け取ってほしい」という方も出てくるかもしれません。

「どうしても」という方の対応について、受け取るのか受け取らないのかを葬儀前に遺族と相談しておきましょう。

受付の人数を最終確認する



「受付は全部で何人なのか」「当日増えることはあるか」などを遺族と受付を依頼された人全員で事前に確認しておきましょう。

残念なことに、葬儀当日に見知らぬ人が受付を装い、香典を盗むなどの犯罪があるのも事実です。

見知らぬ人でも「交代いたします」と申し出があると「親族の方かな?」と思い、断りするのも失礼な気持ちになるものです。

事前に人数と顔を確認し、当日ほかの方が受付に入ってきた場合の対応なども決めておきましょう。

葬儀の受付は遺族の一員となった気持ちで



今回は、葬儀の受付について解説しました。

長時間の会話を避けることも考え、参列者への挨拶や受け答えはシンプルでかまいません。

しかし、受付は参列者に直接関わる仕事のため、遺族の一員である意識を持った対応が必要とされます。

落ち着いた動作に丁寧な言葉遣いで参列者をお迎えし、穏やかな葬儀へと導きましょう。

受付をお願いする遺族は、受付を引き受けてくれた方への負担を考慮することも大切です。

事前の打ち合わせや相談は大切にしましょう。

葬儀の食事事情|お弁当やご飯はいつ食べる?意味を知っておこう!

葬儀の食事事情|お弁当やご飯はいつ食べる?意味を知っておこう!



一般葬では、お通夜や葬儀で会食が行われることが主流です。

しかし、なかには「なぜ葬儀に会食があるのか分からない」「いつ会食を設ければ良いの?」と疑問を持つ方もいるでしょう。

そこで今回は、葬儀の食事・会食事情について解説していきます。

最後には、実際の斎場で用意できる料理もご紹介。

「どんな料理が一般的?」とイメージできていない方もぜひ参考にしてください!

▼こんな方におすすめの記事▼

・葬儀のなかでの会食のタイミングを知りたい方
・会食の意味を知りたい方
・一般的にどんな料理が出されるのか知りたい方
・会食の1人あたりの予算を知りたい方

お通夜と葬儀で1回ずつある食事

葬儀は一般的に、故人が亡くなって間もなくお通夜・葬儀(告別式)が執り行われ、命日から数えた「忌日法要」や「年忌法要」があります。

一般葬では、お通夜と葬儀で各1回ずつ会食が用意されるのが主流です。

家族葬など、小規模な葬儀ではどちらか一方だけの場合も。

葬儀の会食の回数には決まったマナーはなく、喪主や遺族、故人の意向が尊重されます。

会食の有無は、葬儀の案内状に記載しておくと、参列者も分かりやすく安心です。

「通夜振る舞い」はお通夜のあと

それでは早速、お通夜の会食について詳しく解説していきます。

お通夜の会食は「通夜振る舞い」と呼び、お通夜の後に食べます。

後ほど解説する「精進落とし」は火葬後に行われるため、故人と最後の食事でもあるでしょう。

献杯から1〜2時間で閉式の挨拶が行われ、翌日の葬儀・告別式の案内もこの場で済ませるのが一般的です。

通夜振る舞いの意味



通夜振る舞いは弔問客をもてなし、感謝する場です。

弔問客は食事をたのしむだけでなく、故人との思い出話などして過ごします。

故人とは関係のない話は慎むのがお通夜のマナーです。

大皿がメイン



お通夜は参列する確実な人数が分からないため、通夜振る舞いには大皿料理を用意します。

お料理のメインはお寿司で、天ぷらや煮物、サラダなどの副菜が一般的です。

予算は1人あたり2,000円〜4,000円ほどです。

生前の故人の人間関係によってお通夜の参列者は大きく左右されます。

「精進落とし」のタイミングはそれぞれ違う

続いて、葬儀(告別式)の会食について解説します。

葬儀での会食は「精進落とし」と呼ばれており、タイミングは宗派や地域、葬儀の形式によって異なることがほとんどです。

精進落としは主に以下のタイミングです。

・火葬後
・火葬中
・初七日法要

もともとは、四十九日法要のあとに行われていましたが、現在では参列者が集まりにくいこともあり、葬儀の日または初七日法要時に行われることが多いです。

通夜振る舞いと同じく、献杯後1〜2時間を目安に切り上げます。

精進落としの意味



昔は故人が亡くなると、四十九日までお肉や魚を断った精進料理を食べていました。

元の生活へは、忌明けとなる四十九日法要後に戻ります。

この精進料理から元の生活へと切り替わる食事が「精進落とし」です。

精進落としの名残は精進料理が亡くなった現在にも残っているといえます。

精進落としは、通夜振舞いのように故人とのエピソードや思い出話をして過ごしましょう。

お弁当や御膳が出される



通夜振る舞いは大皿が主流ですが、精進落としは参列者の人数が把握できるため料理は、懐石料理やお弁当が一般的です。

懐石料理とは言っても、お祝い事で出す鯛や伊勢海老はNG食材。

法要のための懐石料理を用意すれば問題はないでしょう。

予算は1人あたり4,000円〜5,000円ほどです。

予算が組めない場合は、お弁当などを用意して予算を下げることも可能でしょう。

僧侶への御膳代も忘れずに!

ここまで、お通夜・葬儀の会食について解説しましたが、会食は参列者だけでなく、供養していただいた僧侶への感謝の気持ちも表します。

そのため、僧侶にも会食の同席を促しましょう。

もし、僧侶の都合により同席できない場合は、御膳料(5,000円〜10,000円ほど)を包んで渡すのがマナーです。

葬儀社で用意している会食例



最後は、実際の斎場でオプション追加可能な会食例をご紹介します。

価格も平均的なものです。

食事内容や量などの参考にしてみてください。

福祉セレモニー|お通夜料理



福祉セレモニー春日部ホールでは、「優」と「凛」の2種類の通夜振る舞いの料理が用意されています。
・優 41,250円(税込)
にぎり鮨×3台・煮物盛り合わせ・和風オードブル・天ぷら盛り合わせ

・凛 45,100円(税込)
にぎり鮨×3台・白身魚きのこあんかけ・串揚げ盛り合わせ・ローストビーフサラダ

お寿司をメインに、ちょこちょこ食べられる料理が並んでいます。

福祉セレモニー|告別式料理



精進落としでは、予算別の3つの料理が選べます。
・いちょう 3,850円(税込)
・かりん 4,400円(税込)
・つばき 5,500円(税込)

すべて和食をメインとした料理です。

なかでも「つばき」は豪華な懐石料理といえます。
「小規模の家族葬だからこそ料理は豪華に」と考えている方などのニーズにも応えてくれるでしょう。

食事で供養を感謝する



今回は、葬儀の食事・会食について解説しました。

お通夜・告別式を執り行う葬儀では、通夜振る舞いと精進落としの2回の会食が用意されます。

しかし、近年では小規模の家族葬なども主流になっているため、通夜振る舞いがない場合や精進落としの懐石料理ではなく軽食を用意するなど食事事情もさまざまです。

故人・遺族の意向を尊重した葬儀が執り行われることが一番。

会食がある場合は、故人とのエピソードなどの会話で穏やかな時間を過ごしましょう。

【葬儀服装マナー】髪型・メイク・タイピンetc.気になるところを解説!

【葬儀服装マナー】髪型・メイク・タイピンetc.気になるところを解説!



葬儀は、故人が逝去した際に執り行われる儀式です。

厳かな場であるため、遺族や参列者はマナーを守る必要があります。

しかし、「喪服以外の細かな服装マナーが曖昧」という方もいるでしょう。

メイクは?タイピンは?ハンカチは?など、素朴な疑問が意外と多く出てくる服装マナー。

そこで今回は、葬儀の服装マナーを解説していきます。

「事前に用意しておきたい」という方も参考にしてください。

▼こんな疑問を持っている方におすすめの記事▼

・真珠は付けて良いの?
・髪型はどんな感じ?
・メイクはナチュラルメイクだったらOK?
・ネイルはオフするの?オフできない場合は?
・タイピンは付ける?付けない?
・腕時計は付けて良い?
・ハンカチは白?黒?

真珠は涙の象徴

葬儀のメイクマナー:華やかすぎずに!



普段のメイクでは、チークや口紅で血色をプラスして華やかなイメージを与えます。

しかし、葬儀に参列する場合は明るい色を使ったメイクは控えます。

とはいえ、メイクをしないのも葬儀のマナーとしてはよくありません。

葬儀に適したメイクは、眉を整える・お肌のくすみを隠すなどのベースを整えるメイクが良いでしょう。

普段のベースメイクでツヤ感を意識している方も、葬儀に参列する際はマットな質感を意識してください。

アイシャドウを付ける場合もラメや鮮やかな色合いを避け、マットなものを選ぶのが無難です。

葬儀の髪型マナー:おくれ毛に注意

葬儀のマナーとして、髪型もシンプルなまとめ髪が良いです。

ショートの方は、おくれ毛などをワックスやバームで抑えて、気持ちきっちりめにしておきます。

ミディアム・ロングヘアの方は、黒色のヘアゴムでひとつにまとめます。

黒色のヘアゴムはコンビニでも手軽に手に入るので、大きな負担にはならないでしょう

また、ロングの方はシンプルなお団子ヘア(シニヨン)にするのもおすすめです。

お団子ヘアの仕上げは、ヘアネットを被せることでおくれ毛が出てくる心配もなく、きれいにまとまります。

いずれも耳の下でまとめ、おくれ毛を抑えることに注意してください。

派手・ボサボサな印象は避けましょう。

髪の毛が明るい方は黒染めを

葬儀にふさわしい髪型について解説しましたが、髪色にも注意しましょう。

葬儀には黒髪が基本ですが、ダークブラウンなど暗い色であれば問題ありません。

しかし、葬儀は急なもの。

普段からヘアカラーを楽しんでいる方のなかには、明るい色や鮮やかなカラーを入れている方もいるでしょう。

そんな方は、1日だけ染められる髪用の黒スプレーを使うのも一つの手段です。

自宅で染められ、シャンプーで落とせるため一番気軽な黒染めと言えます。

葬儀のネイルマナー:派手なデザインは隠す

普段からネイルをしている方は少なくありません。

ネイルでも、素爪に近いベージュやピンクのシンプルなネイルはマナー違反ではありません。

しかし、葬儀ではラメが入っていたり、ストーンの付いているものなど華やかなネイルはNGです。

べっ甲ネイルも派手ではありませんが、人によっては「殺生」を連想されるため控えます。

NGネイルをしている場合は落として参列するのが無難ですが、すぐに予約が取れない・落としたくないという方は、マニキュアで上から隠しましょう。

マットなベージュやナチュラルピンクのマニキュアを使うと隠しやすいですよ。

マニキュアよりも手軽に隠せるのが、黒い手袋です。

しかし、焼香や会食の際には手袋を外すのがマナー。

焼香の直前に外し、直後に付けるなどの対策が必要です。

会食の予定がある場合には、ネイルを隠すのは困難でしょう。

マニキュアや絆創膏で、目立たないように隠す必要がありそうですね。

葬儀のタイピンマナー:付けないのが無難



ネクタイピンは、ビジネスマナーとしてジャケットを着ていない際にネクタイがブラブラと動かないために付けるものです。

しかし、葬儀では動くことも少ないため付ける必要がありません。

また、葬儀のマナーとして光沢のある装飾品は避けるのが無難です。

そのため、葬儀ではネクタイピンは不要と言えます。

どうしてもネクタイピンを付けたい方は、黒色でマットな質感のネクタイピンを選んで身に付けましょう。

葬儀の腕時計マナー:光沢があるものはNG

腕時計も光沢がある装飾品のため、付けるのは避けましょう。

ネクタイピン同様にどうしても付けたい方は、派手でない腕時計を選ぶ必要があります。

文字盤は白か黒、ベルトはスチール製か黒色がおすすめです。

ベルトが茶色の腕時計も多いですが、喪服と合わせるとカジュアルな印象を与えるため、控えた方が良いでしょう。

葬儀のハンカチマナー:白か黒で光沢のない物



葬儀にハンカチを持参するなら、白か黒を選びましょう。

もともとは、白いハンカチが葬儀マナーでしたが、近年では黒いハンカチも認められています。

無地が基本で、素材は綿・麻・ポリエステルがおすすめです。

光沢のあるシルクやカジュアルすぎるタオル生地は避けましょう。

女性は、ハンカチをカバンやスーツのポケットに入れます。

男性の場合は、ズボンのポケットに入れておき、ジャケットのポケットチーフは入れないようにしましょう。

海外での葬儀ではポケットチーフが認められていますが、日本の葬儀ではマナー違反です。

光沢のあるもの華やかなものは避けるべし



今回は、葬儀に参列する際の服装マナーをご紹介しました。

普段のメイクやファッションは華やかに魅せるものが多いですが、そのまま葬儀に参列するのはマナー違反です。

光沢感のあるアイテムやメイクは避けて、清潔感・清楚感を意識しましょう。

斎場とは|公営と民営の違いや火葬場との違いを解説!

斎場とは|公営と民営の違いや火葬場との違いを解説!



葬儀を執り行うにあたって、葬儀社のサービスの内容は大まかに理解しても、「斎場と火葬場の違いが分からない!」という方は多いでしょう。

また、火葬場の内容は理解できても、斎場について曖昧な方もいるのも事実です。

そこで今回は、斎場の基礎知識と火葬場との違いについて解説します。

公営・民営の違いもかんたんに紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

こんな方におすすめの記事▼

・斎場という言葉の意味が曖昧
・斎場と火葬場の違いを知りたい
・公営と民営の斎場で迷っている

斎場とは

斎場とは、葬儀を執り行う場所・会場のことです。

斎場のほかにも、葬儀場・葬儀式場・葬祭場・セレモニーホールなどとさまざまな呼び方があります。

ちなみに葬儀社は、葬儀の代行・手配などのサポートを行う会社です。

そのため、葬儀を執り行う会場を自社で持っていない場合は、斎場を利用して執り行います。

葬儀を葬儀場にお願いせず、自宅などで執り行う場合は、その場所も斎場という認識です。

火葬場との違いは



火葬場はご遺体を火葬する場所をさします。

葬儀を斎場で執り行い、火葬場で火葬をする。といったイメージが一般的です。

しかし、なかには「斎場=火葬場じゃないの?」「火葬場でも〇〇斎場と記載しているところもあるのはどういうこと?」といった疑問がある方もいるでしょう。

この疑問については下記で解説しています。

斎場の公営・民営の違い



斎場と火葬場の区別について詳しく解説する前に、斎場には公営と民営があることを理解しておく必要があります。

公営斎場とはその名のとおり、市町村が運営している斎場のこと。

「〇〇市立斎場」や「〇〇市営斎場」などの名前が目印です。

公営斎場では、小規模で執り行われる「家族葬」が人気で、使用料も低価格なのが特徴。

もちろん、市民の方が利用する場合も低価格のため、こだわりの斎場がない場合は、公営斎場でお願いすると良いでしょう。

一方、民営斎場は葬儀社や寺院などが運営している民間企業の斎場です。

「〇〇会館・〇〇メモリアルホール」などの名称がついています。

内装にこだわり、豪華な設備などが魅力ですが、使用料が高額である場合がほとんど。

こだわり抜いた葬儀にしたい方にはおすすめの斎場です。

※福祉セレモニー春日部ホールは、民営斎場ではありますが公営斎場である埼葛斎場・越谷市斎場の登録葬祭業者であるため、公営斎場と同様の低価格を実現しています。

火葬場には公営・民営がある?

斎場には公営・民営とありますが、火葬場のほとんどは公営です。

多くの方は、「市民料金」が適用される「故人の住所地」にある火葬場で執り行います。

「故人の住所地」にある火葬場で執り行わない場合には、「故人が故郷での火葬を望んでいた」などといった理由が挙げられます。

故人の遺志を大切にしながら、火葬場を決定しましょう。

公営斎場には火葬場併設も

昔は、葬儀と火葬は別の場所で執り行うことが一般的でした。

葬儀の後に、マイクロバスや自家用車で火葬場まで移動した経験がある方も多いでしょう。

しかし、近年は葬儀場と火葬場が併設された公営斎場が増加しています。

喪主の高齢化や利便性から、需要が増えてきたようです。

火葬場だけの場合も「斎場」と呼ぶ?

火葬場併設の斎場も増えていますが、火葬場だけの場合も「〇〇斎場」と記載されていることもあります。

そのため、「斎場は葬儀場?火葬場?」と混乱する方もいるでしょう。

ここでは、その理由についてご紹介します。

まずは実際に「斎場」を辞書で見てみました。

“さい‐じょう〔‐ヂヤウ〕【斎場】 の解説

1 神仏を祭るために、特別に設けられた清浄な場所。いつきのにわ。斎場所。祭場。

2 葬儀を行う場所・会場。火葬場を兼ねていること多い。

3 大嘗祭 (だいじょうさい) のとき、供物を調えるために設ける建物。斎場所。”(引用:goo国語辞典)

“そう‐ぎ〔サウ‐〕【葬儀/喪儀】 の解説

死者をほうむる儀式。葬式。とむらい。”(引用:goo国語辞典)

火葬も「死者をほうむる儀式」のひとつと捉えられるので、斎場=火葬場としても誤った表記ではないでしょう。

また、火葬は葬儀の一部とされています。

そして、goo国語辞典でも記載されているように、火葬場も兼ねていることが多い点からも、区別が曖昧であるのが事実です。

斎場は一般的に葬儀(または火葬)を執り行う場所と覚えておきましょう。

近年は「火葬場と併設している斎場も増えている」ということも頭に入れておくとなお良いです。

火葬は葬儀の一部と捉えよう



今回は、斎場と火葬場について解説しました。

斎場は葬儀を執り行う場所のことです。

しかし、葬儀の一部である火葬を執り行う場所も「斎場」と呼ばれます。

昔は葬儀と火葬は別々の場所で執り行っていましたが、近年は併設されている公営斎場も少なくありません。

そのため、区別はより曖昧になっていきます。

利用予定の斎場の情報は事前に入手しておき、公営なのか民営なのか、葬儀や火葬ができるのかなど理解しておく必要がありそうですね。

葬儀社とは?どこまでお任せできるの?葬儀屋に資格は必要?といった疑問を解説!

葬儀社とは?どこまでお任せできるの?葬儀屋に資格は必要?といった疑問を解説!



葬儀の準備をお願いするのが一般的となっている現代。

「葬儀社とは耳にするけど、葬儀屋さんと同じ?」「主にどんなことしてくれるの?」「資格がある葬儀社を選んだ方が良い?」などといった疑問を持つ方もいるでしょう。

そこで今回は、葬儀社の基礎知識と葬儀屋の資格についてご紹介します。

▼こんな方におすすめの記事▼

・葬儀社についてかんたんに知りたい
・葬儀社が準備してくれることを知りたい
・葬儀屋の資格について知っておきたい

葬儀社とは

葬儀社とは、葬儀に必要な計画や手配を行い、当日は設営などを請け負う会社のことです。

なかには「葬儀会社」「葬儀店」「葬儀屋」と呼ぶこともあります。

昔は、遺族や地域の住民で行っていた葬儀ですが、近年では専門的に取り扱う葬儀社に依頼することがほとんどです。

葬儀社にどこまでお任せして良い?



葬儀社とひとことで言っても、費用に含まれている葬儀に必要な備品や手配してもらえるものはそれぞれ異なります。

そこでここでは、福祉セレモニー春日部ホールの「通夜・告別式ありプラン」の内容をもとに解説していきます。

福祉セレモニーでは、仏式・友人葬・神式・キリスト・無宗教とすべての宗教に対応。

プランに含まれるものは以下のとおりです。
・寝台車
・式場使用料
・ご遺体お預かり(火葬当日まで)
・ドライアイス
・搬送用シーツ
・ナレーションプロ司会・セレモニースタッフ
・生花祭壇・故人名看板
・布張お棺(布団込)
・骨壺
・白木位牌
・ご遺影写真(カラー)
・花束
・祭壇用供物
・会葬礼状
・枕飾り一式(枕机・リンセット)
・お線香・ロウソク
・焼香用具・仏具一式
・受付セット(文具・芳名カード・会葬帳)
・自宅後飾り祭壇(ご遺骨用)
・死亡届・火葬場手続き
・斎場火葬案内

「自宅に遺体を安置できない」という方も自社霊安室で、火葬当日まで安心してご遺体を安置できます。

他社では、式場料・安置料・花祭壇は別料金になることも多いので注意してください。

至れり尽くせりな内容ですが、基本的にはどの葬儀社でも香典返し(返礼品)や精進落とし(会食)の食事は別途準備が必要です。

福祉セレモニーでも、追加のオプションで予算に合わせた内容のものを提案し人数分準備してくれます。

僧侶の紹介もしてくれる場合も

すべての葬儀社とは限りませんが、福祉セレモニーでは宗派を問わず僧籍のある宗教者を紹介してくれます。

「お付き合いしているお寺がない」「僧侶はどうすればよいか分からない」という場合も、相談できる環境です。

しかし、僧侶にお渡しするお布施はプラン料金に含まれていません。

ご自身で準備しておきましょう。

葬儀屋に資格は必要?

「資格を有している葬儀屋さんにお願いしたほうが良いのかな?」といった疑問を持つ方もいるでしょう。

そこでここでは、葬儀屋の資格についてご紹介します。

さっそくですが、葬儀屋に必要な資格はありません。

しかし、葬儀社スタッフのなかには「あると便利な資格」を有している方もいます。

以下のような資格を有しているスタッフがいると、小さな疑問も知識と経験で解決してくれるでしょう。

・葬祭ディレクター
厚生労働省が認定した国家資格のこと。

実務経験も必要なため趣味や興味では受験できません。

2級と1級があり、1級では団体での葬儀に関する知識が必要です。

実務経験も5年以上と取得の難易度は高いと言えます。

「葬祭ディレクター1級=葬儀のプロ」と言っても過言ではありません。

☆福祉セレモニー春日部ホールでは葬祭ディレクター1級を保有しているスタッフが在籍しています。

・仏事コーディネーター
全日本宗教用具協同組合が発行している資格です。受験資格は以下のとおり。

“1.宗教用具を扱う事業所を経営する者ならびにその従業者

※パート、アルバイト、非常勤の従業者も含みます

2.全日本宗教用具協同組合の組員とその従業者を対象として実施”

(引用:仏事コーディネーター資格審査教会HP)

仏壇家具など、仏事に関して幅広い知識が必要ですが、主に勉強する知識は法事やお墓・お盆やお彼岸などに関することです。

・仏教葬祭アドバイザー
一般社団法人日本仏教協会が定める資格です。

火葬のみを執り行う「直葬」などといった葬儀ではなく、本来の仏教に基づいた葬儀を学び、提案できるようになることを目的としています。

・終活に関する資格
自らの命と向き合い、最後まで自分らしく生き切るために行う終活。

近年では、「終活」という言葉も珍しくなくなり、多くの協会から資格が用意されています。

終活に関する資格を有するスタッフがいることで、終活を目的としてお問い合わせする方も相談しやすいでしょう。

ほとんど葬儀社にお任せしてOK



葬儀社は、葬儀に関する準備や対応を専門的に取り扱っているため、ほとんどの流れをお任せできるでしょう。

しかし、参列する人数や規模などは故人・遺族の希望によるため、一般葬か家族葬かなどは予め決めておくとスムーズです。

追加オプションであることの多い、香典返しや精進落としの数も大きく関わってきます。

葬儀屋に必須な資格はありませんが、国家資格や終活に関する資格があるのも事実です。

資格重視の方はチェックしてみてください!

葬儀の焼香とは|家族葬で焼香だけ対応するのは可能?

葬儀の焼香とは|家族葬で焼香だけ対応するのは可能?



仏教の葬儀において重要な「焼香」。

しかし、なかには「焼香についての作法が曖昧」などという方も少なくないでしょう。

また、喪主や遺族であれば一番最初に焼香を行います。

そこで今回は、焼香の基礎知識から家族葬を執り行う際に「焼香だけでも参加したい」という方への対応について解説します。

▼こんな方におすすめの記事▼

・焼香の基本を知りたい
・焼香の作法が曖昧な方
・家族葬を執り行う予定の方
・焼香だけでも!と言われた場合の対応を知りたい方

焼香とは

焼香とは、文字通りお香を焚くことです。

葬儀では細かく砕いたお香(抹香)をつまんで香炉におき、焚くのが一般的。

焼香は、仏様が住んでいる浄土の香りを目の当たりにするものです。

また、その香りが空間の隅々まで広がる様は、すべての人に平等に行きわたる様とも言われています。

焼香の回数は宗派による

抹香をつまんで落とす回数は、宗派によって異なります。

3回と定められている宗派もあれば、定める回数がない宗派もあるほどです。

また、焼香の考え方も宗派によって違います。

例えば、浄土真宗の焼香は自分自身を清めるためのものと言われ、額にあてることはありません。

葬儀では葬儀スタッフが指示をしてくれるため、過度な心配は必要ないでしょう。

焼香の作法

焼香では、立って焼香する立礼焼香・畳など座った状態の座礼焼香・回し焼香の3つがあります。

立礼焼香・座礼焼香の作法はほとんど同じです。

1.焼香台の手前で遺族・僧侶に一礼。焼香台に進み一礼
2.数珠を左手にかけて右手で抹香をつまむ
3.額にあて、抹香を香炉の炭の上におく
4.合掌して、一歩下がり遺族に一礼して席に戻る

回し焼香の場合、香炉が回ってきます。

一礼して受け取り、焼香・合掌を済ませたら両手で次の方へ回して終了です。

作法に関しては、葬儀スタッフも知見のある方がほとんど。

喪主や遺族ははじめに焼香するため、不明点などは事前に聞いてクリアにしておくと良いでしょう。

気持ちのこもった焼香を行ってください。

葬儀での線香の作法

葬儀で線香する場合は、焼香と同様に遺族・僧侶に一礼をして、焼香台の前でも一礼します。

数珠を左手にかけたら、線香に火をつけて香炉に立てましょう。

線香を立てたら合掌して、下がり遺族に一礼。席に戻ります。

焼香作法とほとんど同じなので、戸惑うことは少ないでしょう。

線香に火がついた場合は手であおいで消すことだけ、覚えておいてくださいね。てくれるため、過度な心配は必要ないでしょう。

家族葬では焼香だけ参加してもらうことも可能

家族葬では、限られた方のみの参列です。

しかし、参列しない方のなかには「焼香だけでもあげたい」という方もいます。

家族葬では、焼香だけ参加してもらうことも可能です。

以下3つのタイミングであれば、焼香だけの参加もできます。

・お通夜の15〜30分前
・お通夜の後の「通夜振舞い(会食)」の時間
・葬儀の焼香がはじまったタイミング

葬儀の焼香がはじまったタイミングに、一緒に焼香をあげてもらえます。

焼香がはじまる時間より少し前に来て待機してもらい、焼香のタイミングで葬儀スタッフの指示に従ってもらいましょう。

焼香後は速やかに退出してもらい、香典なども先にお断りしておくなどの対応は必要です。

ただし、「参列をお願いしている方以外の対応は負担」という場合は、お断りしてもマナー違反ではありません。

ご自身・ご家族の負担を考えて選択しましょう。

自宅ではお線香を

家族葬ではお通夜や葬儀での弔問は失礼にあたります。

しかし、葬儀数日後〜四十九日までの期間は自宅へ弔問してもマナー違反ではありません。

葬儀後の弔問では、焼香ではなくお線香が一般的です。

焼香同様に、お線香の本数も宗派によって異なるため、弔問した方が戸惑うことのないようにお伝えしましょう。

また、自宅への弔問では平服でかまいません。

暗めの色の服・スカートは膝下のものを選び、光沢のある素材は避けるのが無難です。

アクセサリーも、結婚指輪・真珠(パール)のものだけが認められています。

焼香の作法は宗派によるが大きな違いはない



今回は、焼香の基本知識と家族葬での焼香・お線香の対応についてご紹介しました。

焼香は、立礼焼香・座礼焼香・回し焼香の3つがあり、作法も宗派によって異なります。

しかし、基本的な作法には大きな違いはありません。

本記事でご紹介した作法+宗派による作法を取り入れましょう。

また、家族葬を執り行う際は焼香・お線香だけの対応も可能です。

「いつなら対応できるか」「香典はどうするか」などは事前に決めておき、葬儀スタッフにも協力をあおぎましょう。